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zoom RSS 東映実写版 シルバーサーファー

<<   作成日時 : 2008/02/18 17:47   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 8 / トラックバック 0 / コメント 15

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以前にも何度かこのブログで触れましたが、1978年〜1979年に放送されたスパイダーマンの後、東映では、3・Dマン、ムーンナイト、シルバーサーファー等何本かマーベルキャラを使用した番組が企画検討されました。
3・Dマン(2007年5月26日)、ムーンナイト(2008年1月14日)はご紹介しましたが、シルバーサーファーは未だだったので、いずれご紹介しようと思っていたところ、先日たまたまシルバーサーファーの没となった『新番組企画書』が入手できたので、今回はその内容も織り交ぜながら書いていこうと思います。

これがシルバーサーファー企画書。主要キャラクターのカラー写真が4枚添付されています。
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この番組は、マーベルコミックスのヒーローである、シルバーサーファー、ミズ・マーベル、シング、この三人を中心に、随時マーベルキャラクターを登場させ、それにさらに日本でのオリジナルキャラクターを加え、活躍させる、カラフルで多彩なアクションシリーズである。

題名:シルバーサーファー
種別:SFヒーローアクションもの
形式:VTR合成を多用するテレビ映画 一話完結30分、26話以上
対象:ヤングを中心とした家族全般
原作:八手三郎(マーベルコミックス版より)
企画協力:企画社104
製作:東映株式会社

企画内容
大宇宙にその勢力をのばす、宇宙帝王ギャラクタス率いる大侵略軍団。その次なるターゲットは、我々の母なる星、地球だった。・・・・・そんな時、ギャラクタス軍団から地球に逃亡した超人シルバーサーファーと運命的な出会いをした独立戦略室日本支部に所属するミズ・マーベルとシングは、彼から敵の実態を告げられるのだった。三人はその闘いの中でお互いライバル意識を燃やしながらも強い同胞意識で結ばれ、巨大なる敵に向かってゆくのである。


登場人物紹介
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             シルバーサーファー(シブキ光士)
スカイボードという名のサーフボードをあやつり、光速で宇宙を駆ける全身銀色の宇宙人
ゼン・ラ星の住人であったが、侵略軍団がゼン・ラ星を滅ぼした時に捕らえられ、超能力戦略開発セクションにおいて、宇宙戦闘用兵士に改造される。改造された後、亡き母の星への逃亡を企てた。

宇宙エネルギーを操ることができる能力、コズミックパワーで敵と闘う。
コズミック・ブラスト=指先からエネルギー塊を発射して攻撃する。
コズミック・バースト=大きく広げた両手から発生するエネルギー放流。
コズミック・アタック=体内に蓄えているエネルギーを開放し、全身をエネルギーで包み体当たりする最強の攻撃方法。ただしこの技はシルバーサーファーの全エネルギーを消耗させ、再びコズミックエネルギーが体内にチャージされるまでの1時間≠ヘ全く攻撃能力が無くなるので戦闘においては一度しか使用できない。

普段はサーフィンを中心とした海洋スポーツを楽しむ若者。敵の侵略をキャッチするや、戦士シルバーサーファーとして戦場に向かう。父はゼン・ラ星人、母は地球人。


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                ミズ・マーベル(鈴鹿マスミ)
予知・透視といった能力に先天的に優れた地球人のスーパーヒロイン。日常の姿は女子大生でシブキ光士の出入りする喫茶店でアルバイトをしている。実は資産家である鈴鹿家の令嬢。


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                   シング(石原元)
大破壊力をもったパンチ、大怪力で敵を討つパワーファイターで、地上戦を得意とする地球人。普段はトラック運転手。鈴鹿マスミがバイトをしている喫茶店によく出入りしている。
以前ある事件の調査中、敵のアジトで爆発事故に巻き込まれ、その時に怪光線と共に特殊エネルギーを浴びて、はかりしれないパワーを持った超人になった。


以上ざっとですが大体こんな感じです。あとは三人が所属する「地球防衛機構・独立戦略室」について、「ギャラクタス軍団」の紹介、第一話のサンプルストーリー等が掲載されています。この企画書についてはまた機会があればご紹介したいと思います。


ところでこの没企画、後の東映特撮番組の何かに生かされていないかと調べてみたら、1982年3月より放送された「宇宙刑事ギャバン」の設定にそれと思わせるいくつかの合致する設定がありました。
・ギャバンの企画がスタートしたのは、シルバーサーファーと同時期の1981年春頃。
・宇宙平和を守るという物語であり、既存のヒーローとは次元の違うストーリー。
・銀色のコンバットスーツに身を包んでいる。
・指先から光線を出す。
・父が宇宙人、母が地球人。
・サイドカー(サイバリアン)に立ち乗りする姿がシルバーサーファーを彷彿させる。【画像参照】
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他にもまだあるかもしれませんが、これだけでも似てるな〜と感じてしまうのは私だけではないと思います。しかし「シルバーサーファー」の設定が「ギャバン」に用いられたという事実が書かれている資料本を見たわけではないのでこれは推測の域を出ません。




■補記1 シルバーサーファー プロフィール(原作)
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Real Name:Norrin Radd(ノリン・ラッド)
Height:6'4"(193センチ)
Weight:225lbs.(102キロ)
(画像はMarvel Masterpieces 1995 #88 Silversurfer)

●First Appearance
シルバーサーファーがコミックに初登場したのは『Fantastic Four #48』(1966年3月号)。スタン・リーとジャック・カービーの黄金コンビにより誕生しました。【画像左】。初めての単独誌は『Silversurfer #1』(1968年8月号)【画像右】
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●History
ゼン・ラ星人ノリン・ラッドは宇宙魔人ギャラクタスから自分の星を守る為、ギャラクタスと取り引きをし、全身銀色のシルバーサーファーに姿を変えられた。そしてギャラクタスの案内人となり、ギャラクタスの食する星を探し求め宇宙を駆け巡った。しかし地球にやってきた時、シルバーサーファーはギャラクタスに背き地球人の味方になったため、地球の回りに特殊バリアを張られ、地球から脱出することができなくなってしまった。それ以来彼は地球での活躍を始めたのだった。




■補記2 特撮SF大作『シルバーサーファー』
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ポップコーン#4(1980年10月号)【画像左】に掲載された小野耕世氏の記事によれば、シルバーサーファーは予算2000万ドルをかけて、ユニバーサルより映画化が決定。撮影開始は1981年の5月か6月、映画の完成は1983年となっており、すでにマイク・ブライアンによるイメージ画(ニューヨークの上空を飛ぶシルバーサーファー)【画像右】も作られていました。
この企画が立ち消えになった理由として、同氏の著書『アメリカン・コミックス大全』の中のスタン・リーとの対談(1993年1月)記事に、「ファンタスティック・フォー」の映画化権を他に売ってしまったから=iシルバーサーファーはファンタスティック・フォーの中に登場するキャラクターなので、その権利も含まれる)とあります。
何だかちょっと耳を疑うような話ですが、とにかく東映版に続きまたしてもシルバーサーファーの実写化の夢は消えてしまったということです。
こういう経緯を知って改めて去年(2007年)公開された「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」でのシルバーサーファーの勇姿を見ると感慨もひとしおになってきますね。

ところでこのポップコーン誌の中にさらに注目する記事が掲載されていました。
それは当時のマーベルコミックスグループの社長James Galton(ジェームズ・ゴートン)が1980年7月に来日しており、その目的は東映との業務提携の為だったという記事です。
マーベルは新たにテレビ・映画部門に進出する為に新部署を設立し、その製作に東映が参加するというもの。
一方東映側は1978年から3年間マーベルキャラを自由に使用できる契約を結んでいましたが、その期限が切れるために新たに契約延長を交わしたということなのでしょうか。
マーベル提携による最後の東映作品「太陽戦隊サンバルカン」の放送期間が1981年2月〜1982年1月、そして上記シルバーサーファーの企画書が1981年に作られたという点からも恐らくそうではないかと推測されます。

【Breathless】
去年(2007年)、「スパイダーマン3」公開に合わせて発売されたムック誌『スパイダーマン インサイダー』内の「アメコミヒーロー映画の系譜」によれば、1983年に公開されたリチャード・ギア主演映画『ブレスレス』(「勝手にしやがれ」のリメイク作品)が「シルバーサーファー」の企画が転じたもの、とのこと。
興味が湧き、この作品のビデオを入手しました。

自動車泥棒の常習犯ジェシー(リチャード・ギア)の憧れのヒーローはシルバーサーファー。自分の生き方をサーファーに重ねる描写が何箇所かあり、その際には実際にシルバーサーファーのコミックが登場しています。
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@「いいぞサーファー。イカすぜ!」冒頭のシーンでいきなり登場(第18号)
Aコミックショップで少年にサーファーをけなされる(第1号)
B愛するモニカにサーファーを熱く語る(第11号)

ようするにこの映画はシルバーサーファー≠フようになりたい主人公が、結局はなれなかったみたいな感じの物語で、シルバーサーファーの企画がどのように転じて製作されたのかは個人的には分かりませんでした。なおシルバーサーファーの版権は取っていないので「MARVEL」のクレジットはありません。




■補記3 シルバーサーファーFigure
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シルバーサーファーが初めてフィギュアになったのは「マーベル・スーパーヒーローズ」のシリーズ1(1990年)【画像左】。シリーズ3(1992年)【画像右】でも登場しています。
続いて1995年から開始されたファンタスティックフォーのオリジナルラインからも1体発売され(シリーズ1・1995年)、1996年にはCDロム付きのフィギュア、そして1997年からは待望のシルバーサーファーのオリジナルシリーズがリリースされました(シリーズ1〜4)。その際には30周年記念の10インチ、14インチのトーキングなども発売。当時は正規代理店に「やまと」があったので比較的安く入手可能でした。
この後、シルバーサーファーのフィギュアが出るまではかなり長くの沈黙が続き、2003年のマーベル・レジェンド・シリーズ5 まで待たなければなりませんでした。
最近では映画も公開され、マーベル・レジェンド・ファンタスティックフォー・シリーズ(2007年) やファンタスティックフォー・映画版(2007年)などで多くのフィギュアが発売されています。





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コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
 東映、たくさんMarvel作品を作ろうと思っていたのですね!^^
 キャラクター設定(特に日本名)がすごくナイスです。(ハーフという設定もいいですね。)
 1時間変身できないというくだりは仮面ライダーV3の逆ダブルタイフーンを彷彿とさせます。笑
 シングの他の3人は全く出る予定ではなかったのか、というのも気になりますね。^^;

 日本のレンジャー系特撮第三弾、「バトルフィーバーJ」もたしか東映とマーベルが提携して作ったと聞きました。
 「ミス・アメリカ」はデザイン・設定こそ違えど、マーベルのキャラクターでも同名のキャラがいるんですよね。
Miguel
2008/02/18 20:42
いつもながら わかりやすく丁寧、
熱心、熱血的な記事をありがとう
ございます。 スゴイですね〜!
企画検討で終わってしまったのが、
もったいないですね!台本やはり 
良い買い物でしたね。当時の特撮
の技術では不可能と判断されたのか
あまりにシンプル過ぎる容姿が、
問題視されたのか?
スパイダーマン大好き男
2008/02/18 22:01
すばらしい企画!
そして
素晴らしい紹介!
エクセルシオール!!
東映版シルバーサーファー
見てみたかったですね〜

「シブキ光士」
やっぱり渋すぎです!

silversurfer
URL
2008/02/19 19:56
Miguelさん
必殺技を使ってある時間戦闘不能になるのはV3のぱくりですね(笑)。
ミス・アメリカの元ネタはサーファーの企画でも登場したミズ・マーベルだったと思います。ちなみにバトルジャパンの初期名称はキャプテンアメリカに対抗して、「キャプテン・ジャパン」でした。
それにしてもこの企画が通っていれば数々の実写版マーベルキャラが登場しただろうし、それにしたがってアメコミの知名度も上がってもっともっと今よりアメコミが浸透していたかもしれないですね。
miki
2008/02/20 02:56
スパイダーマン大好き男さん
お褒めの言葉ありがとうございます!
確かに容姿はシンプルすぎますね。
先程「ギャバン」の記事を加筆しましたが、ひょっとしたらギャバンとまではいかなくても、コスチュームデザインの変更が行なわれた可能性もありますね。
今となってはどうしようもありませんが、せいぜい自分なりに想像して楽しんでみたいと思います(^-^)。
miki
2008/02/20 03:05
silversurferさん
東映版シルバーサーファー、当時の技術でどこまでサーファーを表現できたのかとっても興味があります。
スタン・リーもシルバーサーファには当時から特別な思い入れがあったようなので実現を楽しみにしていたんじゃないでしょうか。
日本名の「シブキ光士」はこれ以上の名前が思い浮かばないくらいドンピシャな名前ですね!
miki
2008/02/20 03:14
ビックリです!まさかギャバンが・・
バトルジャパン、ミス・アメリカも
驚きでしたが、確かに そう言われ
れば・・ギャバンは、ロボット刑事
系かと思ってました。作り手が作品
を愛して作った作品は、やはり名作
が多いですし 今回紹介された記事
で当時からマーベルを愛し、マーベ
ルを参考にキャラクター作りをし
作品を提供してくれた方がいた
ことにもビックリですし、嬉しい
ですね。日本のヒーローが急激に
かっこよく成長したのは、作り手
の方々の努力とマーベルヒーロー
たちのおかげですね。


スパイダーマン大好き男
2008/02/20 06:49
真相は定かではありませんが、シルバーサーファーの企画が少しでも生かされて、そして現在まできているのだと信じたいですね。

ところでハリウッド映画「ロボコップ」はギャバンをモチーフにデザインされたといわれています。アメリカでも日本のマンガや特撮番組を大いに参考にしているようです。
miki
2008/02/20 11:47
そうなんですか!偶然ですが昨日
ブックオフでロボコップのパンフ
レットを購入しました。確かに!
逆にこれはスゴイことですね。
どんどんキャラたちがリンクして
話が繋がって・・楽しいデスね!
スパイダーマン大好き男
2008/02/21 06:39
ロボコップがシルバーサーファーの転じたものなんて知ったらアメリカ人もビックリですね。
そしてこのタイミングでロボコップのパンフを購入されたスパイダーマン大好き男さんにもビックリです!
miki
2008/02/21 10:57
はじめまして!
シルバーサーファーブログさんの記事を見て拝見させて頂きました☆
当時の日本の特撮にまさかこんな面白そうな企画があったなんて知りませんでした!
もし企画が通っていたら現在ではもっとマーベルが日本に浸透していたかもしれませんね〜
クマーサン
2008/02/21 17:12
凄い!どんどん新しい方が、参加され
にぎやかで楽しくなってきましたね。
実は、ロボコップのパンフだけでなく
スーパーマン等も入手しましたぁ〜。
全ては、mikiさんの おかげです。
このブログを拝見させて頂いてから
「スパイダーマン」だけでなく他の
ヒーローたちにも興味が湧きました。
自分なりに色々と勉強してみようかと
mikiさんには到底 敵いませんが少し
でも詳しくなって常連のMiguelさんや
silversurferさん 色々な方とブログ
でお話できるようになりたいです。


スパイダーマン大好き男
2008/02/21 18:35
クマーサンさん
はじめまして、コメントありがとうございました!
おっしゃるようにこの企画が実現していれば確実に今よりマーベルが浸透していたと思います。
没になったのは残念でしたが、当時の東映は「スパイダーマン」の実写化や光文社コミックス発行など、かなりマーベル浸透に貢献したのではと思います。

スパイダーマン大好き男さん
自分自身も毎回ブログを書くたびにあちこちの資料を引っ張りだして勉強になっています。
そんな記事に共感をよせていただける方がいらっしゃるのは嬉しいし励みにもなります。
miki
2008/02/22 02:02
「シルバーサーファー」→「ギャバン」
→「ロボコップ」と繋がったのが、
とても嬉しいですね。
スパイダーマン大好き男
2008/02/22 20:02
サーファーから刑事への転生は強烈です。
久しぶりにロボコップが観たくなってきました
(^-^)
miki
2008/02/23 18:55
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