スカーレットスパイダー ボウエン・ミニバスト
Bowen Scarlet Spider Mini-Bust
2006年製 限定2000
造型:Randy Bowen & Bruno Bolteau
正式名称は「the Amazing Spider-Man Scarlet Edition」。真紅のスーツと水色のパーカーのコントラストが眩しい。さらにこのバストにはオリジナル・スパイダーマンではあまり感じることのなかった力強さを感じます。このあたりも原作におけるベン・ライリーの性格を忠実に表現しているのではないでしょうか。
後ろ姿も凛々しい。
【台座】
台座のデザインはベンがウエイター&皿洗いとして働くこととなった、ニューヨークにある高級クラブ「ノアール」をあしらっています。
職探しをしていたベンはあちこちあたるが、不況の為かことごとく拒否される。このノアールでも最初は断られるが、ひょんなことで “パフォーマンス” を披露しそれが認められなんとか職にありついた。
Amazing Scarlet Spider #1(1995年11月号)より
ところがこのクラブはマフィアのボスが経営する犯罪組織の隠れ蓑であった。後日、ベンはこの組織に対抗するドクターオクトパスⅡ軍団との闘いに巻き込まれることになるのであった。
【THE EXILE RETURNS】
スカーレットスパイダー最初のエピソード「THE EXILE RETURNS」には、ベンがコスチュームを手に入れる経緯や、強敵ベノムとの闘いが描かれています。その他にもスカーレットスパイダーを知る上で重要な出来事がてんこ盛りなので、簡単にご紹介したいと思います。
このエピソードは、
Part1 『Web of Spider-Man #118』(1994年11月号)
Part2 『Spider-Man #52』(1994年11月号)
Part3 『Web of Spider-Man #119』(1994年12月号)
Part4 『Spider-Man #53』(1994年12月号)
誌上で展開されました。
【Part1】 『Web of Spider-Man #118』
メイ伯母さんの危篤を知り、ニューヨークを訪れメイを見舞ったベン・ライリーは、
その後、ニューヨークを去る前にふと立ち寄った自然歴史博物館で、展示してあった蜘蛛模様の入った水色のパーカーに目を奪われた。だが、この時はただ漠然とそれを眺めていただけにすぎない。
そんな時、「ベノム、ニューヨーク・アッパーイーストサイドに現わる!」のニュースレポートがベンの耳に飛び込んできた。
“大いなる力には大いなる責任が伴う” というベン伯父さんの教えは当然ベンの中にも宿っている。ベンは自分が今何をなすべきかを自問自答し、やがてベンはベノムに立ち向かうことを決意する。
ベンは先日博物館に展示してあった水色のパーカーを手に入れると、自分のアパートに戻り、真紅のスーツの上にそれをまとい(その際、袖は引きちぎった)、ベノムの元に向かった。
【Part2】 『Spider-Man #52』
ケン・エリス(ベノムを追っているデイリービューグルの記者)からベノムの出没情報を仕入れたベンは果敢にベノムに挑んだ。しかしベノムの力はベンを圧倒し、左脇腹をえぐられたベンは絶体絶命の危機に陥る。
だがそこに、フィメール・シムバイオート(ライフ財団によって造り出された人造シムバイオート「ガーディアンズ」の生き残り)が突如現れたため、ベノムの関心は完全にフィメールに移った。難を逃れたベンは闘いに巻き込まれた市民を救済し、ベノムとフィメールを川底に沈めた。
現場に駆けつけていたケン・エリスはベンの闘う勇敢な姿に感動する。そして彼はそんな真紅のヒーローを称えスカーレット・スパイダーと名付けた。
【Part3】 『Web of Spider-Man #119』
ベノムとの戦いにより傷ついたベンは、命からがらアパートにたどり着くが、出血多量のため貧血をおこし病院に運ばれた。
その頃、ケン・エリスはスカーレットスパイダーは左脇に深手を負っており、必ず病院にやって来ると読み駆けずり回っていた。スパイダーセンスで危険を感じ取ったベンはケンが来る寸前に病院を脱出した。
再びアパートに戻ったベンはベノム攻略の為に新しい武器を開発する。
同じ過ちは二度繰り返さない・・・。ウェブシューターに新兵器をセットしたベンは決意も新たにベノムとの決戦に挑むのであった。
【Part4】 『Spider-Man #53』
ベンが対ベノム用に開発した武器は二つある。
その1 Impact Webbing発射時は球状だが敵に当たるとウェブが広がり、繭状に閉じ込めてしまう。
その2 Stinger鋭く尖った針型ウェブは相手に激しいダメージを与える。後にミサイル弾タイプ、麻酔弾タイプも開発した。
スカーレットスパイダーはまずインパクトウェブでベノムを巻き上げるが、ベノムは難なくそれを振りほどく。
そこでスカーレットはベノムの口の中にインパクトウェブを発射した。エディ・ブロックとエイリアン共生体を分離させようというのだ。
もがくベノムにスカーレットはスティンガーを打ち込む。
さらにパンチ、
そしてキックを浴びせ、
スカーレットはベノムとの闘いに完全勝利を収めた。
この後、スカーレットは切り離したエディとエイリアン共生体をガーズメン (超人専門の特殊刑務所ヴォルトの番人たち)に引き渡した。
本家スパイダーマンが何度挑戦しても成し得なかった “ベノム捕獲” をスカーレットスパイダーはあっさりやってのけたのだった。
■■■
いかがだったでしょうか。ミニバスト紹介がメインでエピソードは短くまとめるつもりでしたが、何だかエピソード紹介の方に力が入ってしまいました。
それにしてもスカーレットスパイダーは強かったですね。まさに胸のすくような勝利でした。
■補記■
『Spider-Girl #46』 (2002年6月号) より
実はスカーレットスパイダーは「スパイダーガール」(通常のマーベル世界ではなく、約20年後の“MC2”という世界を舞台にしたコミック)の中でも登場しています。
その正体はブラックキャットの娘、フェリシティ・ハーディです。
2006年製 限定2000
造型:Randy Bowen & Bruno Bolteau
正式名称は「the Amazing Spider-Man Scarlet Edition」。真紅のスーツと水色のパーカーのコントラストが眩しい。さらにこのバストにはオリジナル・スパイダーマンではあまり感じることのなかった力強さを感じます。このあたりも原作におけるベン・ライリーの性格を忠実に表現しているのではないでしょうか。
後ろ姿も凛々しい。
【台座】
台座のデザインはベンがウエイター&皿洗いとして働くこととなった、ニューヨークにある高級クラブ「ノアール」をあしらっています。
職探しをしていたベンはあちこちあたるが、不況の為かことごとく拒否される。このノアールでも最初は断られるが、ひょんなことで “パフォーマンス” を披露しそれが認められなんとか職にありついた。
Amazing Scarlet Spider #1(1995年11月号)より
ところがこのクラブはマフィアのボスが経営する犯罪組織の隠れ蓑であった。後日、ベンはこの組織に対抗するドクターオクトパスⅡ軍団との闘いに巻き込まれることになるのであった。
【THE EXILE RETURNS】
スカーレットスパイダー最初のエピソード「THE EXILE RETURNS」には、ベンがコスチュームを手に入れる経緯や、強敵ベノムとの闘いが描かれています。その他にもスカーレットスパイダーを知る上で重要な出来事がてんこ盛りなので、簡単にご紹介したいと思います。
このエピソードは、
Part1 『Web of Spider-Man #118』(1994年11月号)
Part2 『Spider-Man #52』(1994年11月号)
Part3 『Web of Spider-Man #119』(1994年12月号)
Part4 『Spider-Man #53』(1994年12月号)
誌上で展開されました。
【Part1】 『Web of Spider-Man #118』
メイ伯母さんの危篤を知り、ニューヨークを訪れメイを見舞ったベン・ライリーは、
その後、ニューヨークを去る前にふと立ち寄った自然歴史博物館で、展示してあった蜘蛛模様の入った水色のパーカーに目を奪われた。だが、この時はただ漠然とそれを眺めていただけにすぎない。
そんな時、「ベノム、ニューヨーク・アッパーイーストサイドに現わる!」のニュースレポートがベンの耳に飛び込んできた。
“大いなる力には大いなる責任が伴う” というベン伯父さんの教えは当然ベンの中にも宿っている。ベンは自分が今何をなすべきかを自問自答し、やがてベンはベノムに立ち向かうことを決意する。
ベンは先日博物館に展示してあった水色のパーカーを手に入れると、自分のアパートに戻り、真紅のスーツの上にそれをまとい(その際、袖は引きちぎった)、ベノムの元に向かった。
【Part2】 『Spider-Man #52』
ケン・エリス(ベノムを追っているデイリービューグルの記者)からベノムの出没情報を仕入れたベンは果敢にベノムに挑んだ。しかしベノムの力はベンを圧倒し、左脇腹をえぐられたベンは絶体絶命の危機に陥る。
だがそこに、フィメール・シムバイオート(ライフ財団によって造り出された人造シムバイオート「ガーディアンズ」の生き残り)が突如現れたため、ベノムの関心は完全にフィメールに移った。難を逃れたベンは闘いに巻き込まれた市民を救済し、ベノムとフィメールを川底に沈めた。
現場に駆けつけていたケン・エリスはベンの闘う勇敢な姿に感動する。そして彼はそんな真紅のヒーローを称えスカーレット・スパイダーと名付けた。
【Part3】 『Web of Spider-Man #119』
ベノムとの戦いにより傷ついたベンは、命からがらアパートにたどり着くが、出血多量のため貧血をおこし病院に運ばれた。
その頃、ケン・エリスはスカーレットスパイダーは左脇に深手を負っており、必ず病院にやって来ると読み駆けずり回っていた。スパイダーセンスで危険を感じ取ったベンはケンが来る寸前に病院を脱出した。
再びアパートに戻ったベンはベノム攻略の為に新しい武器を開発する。
同じ過ちは二度繰り返さない・・・。ウェブシューターに新兵器をセットしたベンは決意も新たにベノムとの決戦に挑むのであった。
【Part4】 『Spider-Man #53』
ベンが対ベノム用に開発した武器は二つある。
その1 Impact Webbing発射時は球状だが敵に当たるとウェブが広がり、繭状に閉じ込めてしまう。
その2 Stinger鋭く尖った針型ウェブは相手に激しいダメージを与える。後にミサイル弾タイプ、麻酔弾タイプも開発した。
スカーレットスパイダーはまずインパクトウェブでベノムを巻き上げるが、ベノムは難なくそれを振りほどく。
そこでスカーレットはベノムの口の中にインパクトウェブを発射した。エディ・ブロックとエイリアン共生体を分離させようというのだ。
もがくベノムにスカーレットはスティンガーを打ち込む。
さらにパンチ、
そしてキックを浴びせ、
スカーレットはベノムとの闘いに完全勝利を収めた。
この後、スカーレットは切り離したエディとエイリアン共生体をガーズメン (超人専門の特殊刑務所ヴォルトの番人たち)に引き渡した。
本家スパイダーマンが何度挑戦しても成し得なかった “ベノム捕獲” をスカーレットスパイダーはあっさりやってのけたのだった。
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いかがだったでしょうか。ミニバスト紹介がメインでエピソードは短くまとめるつもりでしたが、何だかエピソード紹介の方に力が入ってしまいました。
それにしてもスカーレットスパイダーは強かったですね。まさに胸のすくような勝利でした。
■補記■
『Spider-Girl #46』 (2002年6月号) より
実はスカーレットスパイダーは「スパイダーガール」(通常のマーベル世界ではなく、約20年後の“MC2”という世界を舞台にしたコミック)の中でも登場しています。
その正体はブラックキャットの娘、フェリシティ・ハーディです。